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令和の米騒動
2025.02.21
昨年夏頃からニュースで度々目にするお米不足の問題。
当時スーパーでは安いお米が売り場から無くなり、高いお米が少し残っていただけだったと記憶しています。
当時は一時的な物で、新米が出れば元に戻ると思っていましたが、現在の価格は倍近くになり、
このままの状況だと新物までにお米が無くなるのではと言う話も出ております。
一部の業者の買占めや地球温暖化による異常気象での不作の影響はあると思いますが、
作り手である農家の方々の減少に起因する根本的な問題では無いかと個人的には思っております。
私は田舎生まれ田舎育ちの人間で、当時自分が小学校低学年位まで実家は兼業農家でした。
お米も作っていたので、良く一緒に付いて行き田んぼ周辺で遊んでいた記憶があります。
その後まもなく農業をやめ、当時私が親から聞いた理由が「農業は外から見る以上にやるのは大変。
種付けしたから終わりでは無く、最後収穫するまでに何度も何度もやる事がある。
お前に言ってもまだ理解できないかもしれないが、大変な割に対価が得られず、正直買った方が安いまである。」
と何十年も前の幼い時の記憶ですが今でも鮮明に思い出します。
日本は昔から食料自給率が低く、我々の仕事にも関係していますが輸入に大部分を頼っている状況です。
お米だけは自国で賄えると思っていましたが、作り手が減少し続けている中、
それもままならなくなるような状況が近づいているのかもしれません。
お米作りをしていた親の影響からなのか、昔からお茶碗にお米1粒でも残っていると申し訳ない気持ちになり、
お米を残した記憶があまりありません。
ただ、残念な事に日本は豊かになるにつれ、お金さえ出せば普通に食べ物が買え、作った料理を食べきれなければ最後は廃棄する。
飽食の長い時代と共に残念ながらそのような事が常態化してしまっている気がします。
我々が現在販売している加工食材は、国産品でも輸入品でも元は農家の方が丹精込めて作った食物を加工した物です。
食品を扱う者の一人として感謝の気持ちを忘れず、今まで以上に商品に愛着を持って販売に努めて行こうと思います。
K.K